会話参加者:ミンミ、しのぶ
ミンミ:
二回戦目じゃー!今回はミンミ視点で書かせていただく!
第二回戦!の前!
しのぶ:
ケラはわしが止める。というよりも、わしとケラでは実力にあまり差がなさそうじゃからの。
ミンミ:
その間に、俺がなんとかレックスに触れる、か。もう水晶の動きはわかってるから、実質スーと俺の一騎打ちなのね。
水晶(しゃべらず、文字を浮かび上がらせる):
避けるよ!
ミンミ:
よろしく。にしても、初めは乗り気じゃなかった二人の一騎打ちになるのか。
しのぶ:
まさか、手なぞ抜かんじゃろうな。
ミンミ:
しないしない。こっからが本番でしょ。負けてやる気はないな。
(スーを見て)おそらく、あっちもね。
試合開始!
しのぶチームは、しのぶ、水晶、ミンミが横一列で相手に向かい合う立ち位置。
ケラチームは、スーに二人が装着されている状態。
両者に意識を向け、確認したきき婆。
両手の旗を振り下ろす!
スーが右手首のレックスを掲げた。目標は水晶!
すぐに、ミンミが背後に手を出し、水晶を呼びだす。
だが、狙いが水晶でないのはどちらのチームも知っている。
レックスが、両チームの間の空間を破壊。
スーが少し前進すれば、さっき水晶がいた位置にスーが立っている!
「「ガンッ!」」
二つの金属音。
片方は、しのぶの刀とケラの槍がぶつかった音。
片方は、スーの鎧にミンミがブレードをぶつけた音。
しのぶもケラも、スーやミンミは眼中になく、二人で戦いだしている。
しのぶの斬撃を、ケラは鎧をばらばらにすることで、回避。
しのぶも、自身の体にかかる速度や力を操作して、回避。
どちらも当てられるのは、相手が防御する際にぶつかる武器だけ。
だんだん上空に上がっていく二人を無視して。
ミンミは、小さいスーをどうにかしないといけない。
(スーには悪いが。)
アンキロサウルスの尾の棍棒を元にしたブレード、名称ハンマーで、思いっきり叩くことで動きを鈍らせることにしていた。
ハンマーを振り、ぶつかった!
ん?
手ごたえがない。こっちにかかる力はずの力も感じない。
が、スーは位置を変えず、ぶつかったままの位置にいる!?
右腕が上がる。方向はミンミ。
レックスが向けられるのはまずい!!
右手がすぐに曲がらないよう、ミンミの左手に避けて、スーの右手から背後へと入る。
が、スーは動かない。
スーの着ているケラの鎧の色がおかしいことに気づく。
真っ黒。
床も空も白いこの空間ではとても目立つ色。
「私は、音を操りますネー。」
かすかに、何か聞こえる。上空の戦闘音でない、ミンミの呼吸音でもない。
「それで、最近、オトカべという技術を習いましたネー。」
音の発生元はわかった。さっきの、手ごたえのなさは?
「それは、オトカベの振動で相殺したのですねー。押してくる分の力くらい、簡単デスしねー。」
まだ振りかえらないスー。こっちは、テリジノサウルスの長い爪モチーフのブレード、通称爪を振っている。長いんだよ、語りが。どこぞのバトル漫画か?
振動には振動。ブレードにも、オトカベ、使ってやる!
ペネトレイターのオマケつきだ。止めてみろ。
「とめる必要はないですねー。」
スーの右側に振った爪をなぞるように、右手をこっちに向けてきた。
「ところで、水晶は無事デスか?」
!?
何かされたのか?と、左手で水晶を確認した一瞬。
爪を向けていた黒い鎧とレックスが消えた!?
「しまっ!?移動されたか!?」
レックスのさっきの移動をされた。ミンミの右手にはブレードがあり、さえぎっていただろうから、左手!
そちらを見れば、黒い鎧が、こっちに迫ってくる!
距離が少し遠いのは、むこうも咄嗟の移動で位置を見誤ったか?
水晶を左手で背後にかばいつつ、黒い鎧と向き合う!
「はい!タッーチ!」
背後から声!
きき婆が、旗を振り下ろす ザッ! という音も聞こえた。
見れば、『黒い鎧を着ていない』スーが水晶に触っていた。
水晶が(しまった!!)と文字を浮き上がらせている。
上の戦闘音もやんだ。黒い鎧は、色を元の銀色に戻し、上空のケラに戻っていく。
中には、誰もいなかった。
レックスは、その場で、元の恐竜姿に戻った。
やられたー。
ミンミ:
そんな感じでした。
しのぶ:
文章の出来はともかく。
スーとしては、ミンミの意識をスーの鎧に向けさせたかったのかの。
ミンミ:
そもそも、振動がすごいから、光の屈折も変わって真っ黒。
いや、そこまで振動させなくてもいいよね、とか思うし。
鎧から微妙に振動音がしていたのも、思えば、俺に聞き取れるようにしていたように思うし。
しのぶ:
見事にしてやられたわけじゃな。
ミンミ:
だねぇ。フラッグのレックスを守るために常に同行しているだろう、という思い込みも利用されたよ。
しのぶ:
これで、フラッグ戦は終わりじゃな。
皆、この二戦目で満足しきってしまったからのう。
ミンミ:
レックスはさっさと仕事に戻ったし、スーも俺も楽しかったしな。
あれ以上は、いいかな。
水晶は、ぴょんぴょん跳ねてたから、楽しかったろうし。
・・・。しのぶとケラは、その後も戦ってたな。
しのぶ:
二回戦目も決着つかなくての。
ミンミ:
まあ、楽しそうでなによりだよw
了
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