ミンミの日記:恐竜博2016

会話参加者:ミンミ

 

 

ミンミ:

 

今回は、私、ミンミ一人で日記をつけてみようか、と思います。

それは、とある一日から始まります。

 

 

 


前日

 

 ある平日。私、ミンミは午後勤務でした。

具体的には夕方から出勤して、深夜26時に退社するシフトでした。

 

いつものように仕事をしようとすると、他部署の進行の遅れで、私の仕事がかなり減りました。

ただ、生産作業なので退社時間は変わりません。

しかし、これは良い。そう思いました。

仕事も余裕ができて、明日も午後勤務だが余裕もできたな。

そんな程度に思っておりました。

 

しかし、

 

「「 じゃあ、明日は恐竜博に行こう! 」」

 

と言う声が。具体的には、しのぶとケラが言い出しました。

 

一体、何を言っているんだ?と思いました。

確かに、時間だけを見れば、恐竜博を開催している国立科学博物館の会館時間に見てきた上で勤務に遅れない時間取りは可能です。

ですが、それは今日の深夜26時に退社して、帰宅後に寝て、朝8時には家を出る。

そう言っているのです。

 

そんなことできないよ。第一、仕事でくたくたになるから、見て回れないよ。

そう二人に返すと、なにやら議論し始める二人。

そして、仕事の改善案と、行った際の利点、楽しさ、いろいろを語りだしたのでした。

 

その勢いや、たるや!

日ごろから、そのやる気を出せ、ケラ!

しのぶは、ドーナッツならその勢いも出してるな!・・・ん?

 

疑問が浮かんだので、質問しました。

二人はなぜ、そんなに行きたいのか?と。

ケラは単純でした。過去に”もう一人の僕”だった彼です。恐竜が見たいのです。

しのぶは?

「帰りの道中に、ミスタードーナッツがあったじゃろ?新作じゃ!」

納得です。

 

 

 


ヘルプを呼ぼう!

 

 

さて。二人のサポートの理由はわかりました。

肝心のサポートの効果なのですが・・・。

 

最高に能率が上がりました。

仕事の作業効率が上がるやり方へのヒント、助言。

さらには、(主に恐竜を使った)私自身のモチベーション、テンションを常に最高に保ってくれる言葉の数々。

 

普段からお願いしたいくらい。

しかし、欲望があるから二人、いや、この段階では私も入れた三人の勢いがあるのでしょう。仕方ありません。恐竜博に行きたいんですから。

 

さりとて。このままのテンションで二人の押せ押せを受け続けるとたいへんなことになりそうです。

ストッパーが必要だ、と思いました。

 

そこで、ヘルプとしてスーを呼びました。

かくかくしかじか。

 

「わかりましたネー。二人が暴走したら、止めればいいんデスね?」

 

すでに暴走している気もしますが、うなずきました。

 

 

しばらくして。

二人が、私の手をあんまりに急かすようになったので、スーの幾度かの制止。

そして、

 

「いーかげんにしてくだサーイ!

 

スーが切れました。そこまでは求めてない。止めてくれるだけでよかったのだが。

 

押せ押せの二人の気配が、肩のスーと共に消えた。

ふと、作業場の上を見上げれば、身長165cmくらいの金髪女性と鎧が、身長15cmくらいの女の子にめっちゃ、怒られてる。二人は、空中で正座してる。

声は聞こえない。おそらく、怒鳴りつつも怒鳴り声が漏れないように、スーが振動を操作しているらしい。

 

しばらくして、三人とも姿を消した。

 

 

 


かわいいやつが来た!

 

 

三人が消えたが、教わった効率の良い作業と恐竜博に行きたい欲は残っていた。

作業は、普段以上にすいすいと終わる終わる。

元々、作業が減っていたこともあって、体力もかなり残りそう。

俄然、明日への期待が高まる。

・・・。怒られすぎてなければいいが。

 

しばらく経っても誰も姿を現さない。

こりゃ、どうなんだ?お説教にしても長いな。

そんなことを思い出したとき。

 

[どう?調子]

 

と電光掲示板のように、文字を浮かせた水晶体が。

水晶が出てきていた。俺が呼んでないのに、なぜ?

・・・。あ。スーが呼んだのか?

 

[そう!]

 

水晶は、しゃべらない。その水晶体に文字を浮かせるので、長文はあまり適してない。

ふむ。しかし、なぜ、スーは水晶を呼んだんだ?

 

[ミンミが突然一人になって、寂しくないように!]

 

※このとき、工場全体で一人で作業してました。

 

なるほど。長文すまない。と撫でてやると、上下して喜びを表す水晶。

動作が小動物のように、感情を表すので本当にかわいい。

 

それから、しばらくは作業しつつ、水晶と会話してた。

といっても、水晶に浮かぶ短い文字を読みつつ作業は難しい。

作業に目線を向けなければならないからだ。

そんなわけで、一緒にいつつ、のんびりと非言語込みで、やりとりしてた。

素直で、気のいい奴なので、一緒にいるだけで楽しい。

スーの人選は正しかった。まったく寂しさはなかったので。

 

 

 

 

それはそれとして、三人とも戻ってこないな。

と思うと、スーが肩に戻ってきた。

 

「二人は、順調そうなので、影で見守るそうデスねー。」

 

なるほど。納得。

・・・。そのやる気と優秀さを欲望だけに使うのもったいなくない?

まあ、そのほうが二人らしいな。

 

 


 

ミンミ:

 

 

 前日だけで、そこそこの長さになったので、今回はここまで。

すぐに当日の話も書くつもりです。

いつもの会話形式と違いますが、楽しんでいただければ幸い。

 

 

 

 

 

 

さて、店を開けますか ケラのナイトbar

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